
簡単に今までの経歴を教えて下さい。
はい。私は、大学病院で約14年間、常勤医として小児歯科専門の医療経験を積み、その後他の大学病院で約7年間、常勤医として矯正専門の医療経験を経て現在に至っております。その間の約1年半は、北欧への海外留学を経験し、このことも現在の私の臨床の支えとなっております。
つい3年前までのおよそ20年間に渡って、自己における小児歯科と矯正歯科の一体化を図るために努力を積み重ねて参りました。その結果、「日本小児歯科学会専門医」および「日本矯正歯科学会認定医」を取得し、今まで培ってきた経験を、ここ、ななくに歯科、また、私が現在所属している大学病院の患者様に提供させて頂ければ幸いと考えております。
「なぜ、小児歯科専門医と矯正歯科認定医の両方を取得したのか?」と思われるかもしれませんので少し詳しくご説明します。
私は、「子供の矯正治療」を行うにあたっては、「小児歯科」と「矯正歯科」の、両方の分野の知識・技術そして経験がどうしても必要になってくると思います。
多くの場合、小児歯科医は矯正歯科医にない知識・技術そして経験で、また矯正歯科医は小児歯科医にはない知識・技術そして経験で治療を進めているのが現状です。しかし、しっかりとした治療を行うためには、どちらか一方だけでは不十分だと思うのです。
小児歯科にあって、矯正医にないと思われるもの
- 齲蝕(虫歯)に関する的確な診断と治療
- 小児歯科的な顎顔面に関する成長発育
- こどもの小手術に関する診断と治療
- こどもへの心理的対応
- 唇顎口蓋裂のこどもへの小児歯科治療と予防
矯正医にあって、小児歯科医にないと思われるもの
- こどもの歯列・咬合に関する診断と治療
- 矯正学的な顎顔面に関する成長発育
- 成人矯正に至るまでの咬合診断と治療
- 成人矯正治療への対応
- 外科的矯正治療の経験と技術
- 唇顎口蓋裂のこどもへの矯正治療
小児歯科医局と矯正歯科医局の両方を、5年以上常勤にて在籍した後に、小児歯科専門医と矯正歯科認定医の審査を合格し取得している人は全国でも一握りです。今までの経験を生かし、お子様の歯並びの治療と、その延長にある外科的矯正治療を含めた成人矯正治療をご提供できればと考えております。
ななくに歯科で受ける矯正歯科治療のメリットは?
「他の矯正歯科専門医院との違い」といった方がわかりやすいと思います。
主に次の5つの事が上げられると思います。
「日本矯正歯科学会認定医」が同時に「日本小児歯科学会専門医」を取得しており、日本でも数少ないこのダブルライセンスドクターが、専門的立場から歯列・咬合(歯並び・噛みあわせ)育成を考え治療することができます。
ななくに歯科には歯科専用CT設備がありますので(八王子みなみ野には、ななくに歯科にしかこの設備はありません)、お子様の歯科治療における外科処置の多くは、ななくに歯科で処置が可能となります。したがって矯正治療と外科処置との理想的な並行治療を可能とし、そのタイミングにおいても効果的であり、何よりもお子様の負担が少なくなります。
矯正を「専門」でおこなっている医院では、一般的に矯正治療しか行いません。
もし歯周病などを発見した場合、他の医院を紹介し、その治療が終わってから初めて矯正治療を行っていきます。これでは、あっちの医院に行って、次はこっちの医院にいってと患者様の負担が増えてしまいます。
しかし、ななくに歯科では、各分野の専門家が集まっているので、ななくに歯科内だけですべての治療が可能となります。つまり、矯正治療と歯周治療(歯肉炎・歯槽膿漏など)の治療が同時進行で行う事ができ、患者様の負担を減らすことができます。
ななくに歯科ではインプラント治療も行っていますが、インプラント治療となる患者様のお口の中には、歯周病などの原因で歯並びが悪くなっている方もいらっしゃいます。
その場合、綺麗にインプラントを入れるためには矯正治療の力が必要となることがあります。
先ほどもお伝えしましたが、ななくに歯科では各分野の専門家が集まっていますので、インプラント治療と歯周病治療と矯正治療を同時に行う事ができます。
また、それぞれの担当医が同じ現場にいますので、密な情報共有や症例検討が可能になり、当然治療のクオリティが上がるのは言うまでもありません。
特に大人の矯正の際に、矯正治療後の咬みあわせの安定のための処置は重要です。矯正治療後に、咬みあわせが変わっているのにもかかわらず、治療前と同じ歯の被せもの(クラウンおよびブリッジ)が入っていることが、治療後の歯並び(歯列)の安定や歯周組織および顎関節などへの問題を引き起こす原因となる場合があります。
ここ、ななくに歯科では、矯正治療後には、咬みあわせの調整(咬合調整)、または、被せものの再製を、矯正医と歯周病担当医および一般診療医とともに共同診療して、適切な咬合状態へと誘導して参ります。
「抜歯」の有無、「外科的矯正:骨を切って受け口をなおすなどの矯正方法」の有無の考え方を教えて下さい。
これに関しては、小児期、そして成人での矯正において必ず考えなければならないことです。どちらを選択するかは、お子様又はそのご両親、そして成人患者様自身です。
医療を提供する私達が一方的に決めることではないと私は考えております。
私達がしっかりと情報提供をし、患者様にじっくり選択して頂く。
そしてその選択に可能な限り応えていくことが医療人の努めと考えます。
最後にメッセージをお願いします
特にお子様をお持ちの親御さんへのメッセージですが、
「虫歯の治療は、歯並びの治療でもある」ということを伝えたいです。
矯正治療は決して安くはありません。
しかし、すべての歯ではなく、部分的な矯正も可能です。
特に、虫歯治療が、たんなる虫歯治療で終わってしまうのではなく、虫歯治療を通して、歯並びを考慮した治療に変換、または歯並びを考慮した治療を加えることで、少しでも歯並びの良い状態へ、成長とともに推移させる事ができます。
これも、小児歯科、矯正歯科、双方を修行して得た技術なのです。
矯正治療に関してのご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
あなたの歯並びはこのような歯並びではないですか?
出っ歯 | 開咬 | 受け口 |
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皆様が良く知っている歯並びですね。上の前歯が下の歯よりも大きく前に出ている歯並びです。 | 上の歯と下の歯が咬み合わず、隙間があいている歯並びです。 | 下の歯が上の歯よりも前に出ている歯並びです。 |
叢生 | 正中離開 | |
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歯が様々な角度で生えてしまっている歯並びです。 | 上の前歯が、お互いに反対を向いてしまっている歯並びです。 |
いかがでしたでしょうか?
上記は矯正治療が必要と言われる代表的な歯並びとなります。
あなたの歯並びが上記に該当する場合は、1度、歯科医院で診てもらうことをお勧めします。
その理由をこれからご説明いたします。
多くの方は、一度は矯正治療を受けようと考えたことがあるようです。
しかし、実際には「もう少し様子を見よう」、「お金もかかりそうだし、今すぐ不都合があるわけではないからいい」といった理由で、治療を受けないケースが多いようです。
しかし、歯科医師の立場として、こうした判断は非常に大きな不利益を被る可能性もあるということを伝えるようにしています。
歯並びの悪さは、見た目ももちろんですが、身体の健康にも悪影響を及ぼしてしまう事もありますので。
代表的な弊害を下記に書かせて頂きました。
歯並びの悪さからくる顔の歪み・全身の歪み
顔がゆがむ原因は「歯ならびの悪さ」だけが原因とは言えませんが、重要な要因となりえます。歯並びが悪いと、顎が正常な位置からずれしまうことが原因です。
また、顎のバランスが崩れると、人間の体は、首や背骨を曲げることで体のバランスを取ろうとします。そうなると全身の健康状態までに影響を与えることもあります。
本人が受ける心理的なコンプレックス
歯並びが原因でおもいっきり笑う事ができない」「人前では自然と口元を手で隠してしまう自分がいる」「歯を見られたくないので、常に口を閉じていたら『暗い人』『笑わない人』というレッテルを貼られてしまった」
このように歯並びが悪いだけで、しなくてもいい辛い思いを経験することもあります。この思いが積もり積もることで内向的になってしまったり、人前に出る事さえも怖くなってしまう方もおられます。
早期に歯を失うリスク
これは虫歯・歯周病になりやすくなることが原因です。
歯並びが悪いと、どうしても歯ブラシでは届かない部分が存在してしまいます。そうなると当然磨き残しが生じてしまい、その部分だけ慢性的に汚れが付着してしまう状態になってしまうため、虫歯・歯周病の原因となってしまいます。
口臭リスクの増大
これも虫歯・歯周病になりやすいことと同じ原理です。
歯並びが悪いことが原因で、歯と歯の隙間に食べカスが残りやすくなり、お口の匂いの原因となります。
発音障害
発音障害の原因には主に次のようなことがあります。
「歯並びやかみ合わせが原因になっている場合」、「舌や唇などお口の中の筋肉の使い方が原因になっている場合」、「その両方が原因になっている場合」があります。
歯並びを治せば、すぐに改善されるとは言い切れませんが、歯並びに原因があることも理解していただきたいと思います。
このように、歯並びが悪いことで、様々な弊害が出てくる可能性があります。
また、歯並びが悪い場合、「噛み合せ」も悪くなっていることがあります。
科学的に立証されている訳ではありませんが、噛み合わせが悪いことで「頭痛」「肩こり」「めまい」などの原因になっていると言われることがあります。
見た目の美しさも大切ですが、ご自身の健康のことも考え、矯正治療を考えるのもよいかもしれません。
噛み合わせや歯並びの悪さは、単に「歯」だけの問題ではなく、「顎の骨格」に問題があることがあります。
大人の場合、身体の成長は既に止まっていますので、噛み合わせや歯並びを正す際は、基本的に顎を適切な位置に誘導してあげることは出来ませんので、「歯」だけを動かして治療を行います。
しかし、成長過程にある子供の場合は、顎の骨格も成長段階にありますので、一定方向に力を持続的に加えることで、適切な位置に顎の骨格を誘導することが可能となります。
つまり、お子さんの場合、大人と比べて「成長力」が利用できるため、「歯」と「顎の骨格」の両方を動かすことにより、理想の噛み合せ・歯並びを実現できる可能性が高くなるのです。これが子供の時から矯正を始めた方が良いといわれる理由となります。
では、どのような時期から矯正治療を始めるのがベストなのでしょうか?
これに関しては、色々な考え方・説がありますが、一般的には乳歯と永久歯が混じっている(混合歯列といいます)12歳ごろまでに治療を行うと効果的だと言われています。
この治療を「第1期治療」といいます。
第1期治療で歯並び・噛み合せが改善されれば治療は終了となります。
しかし、まだ若干の改善が必要な場合は、すべての歯が生え揃った段階で「第2期治療」へ移行します。
第1期治療では顎の骨格を適切な位置へ誘導してあげる治療がメインであり、第2期治療では、皆さんがよくご存じの矯正装置(ブラケット)を利用することになります。
矯正のご相談に来られるお母さんからは、このようなご意見をよく耳にします。
- 主人の歯並びが悪いので、この子も将来どうなるか心配で・・・
- 子供の歯が大きすぎるのですが大丈夫でしょうか・・・
- 磨いても、磨いても虫歯になるんです。・・・
- 指を吸う癖が4歳になっても治らないので・・・
- 発音がおかしいように感じているのですが・・・
- 笑うときに歯茎がたくさん見えてしまっているのですが・・・
- これから国際社会ですので、そこに出しても恥ずかしくないようにしたいです
- 歯の数が足りないような気がするのですが・・・
- なかなか乳歯が抜けなくて心配なんです・・・
このようなお子様のお口の異変に気づかれましたら、早めに歯科医院に相談してみるのが良いと思います。 相談したからといって治療しなくてはならないと考える必要は全くありません。お気軽にご相談下さい。
お口の状態が健康であれば、何歳であっても矯正治療を行う事ができます。
しかし、子供の矯正と異なり、大人の矯正では、「抜歯をする可能性」があることをご理解頂ければと思います。これに関しましては次節でご説明していますので、このまま読み進めて下さい。
大人の方の場合、「目立つ矯正装置」は敬遠されがちです。
そのような方のために、最近では様々な「目立たない矯正装置」が開発されていますので、それを御紹介させて頂きたいと思います。
- クリアブラケット
ブラケットと呼ばれる部分が白っぽい色をした装置を使います。 歯の色になじみますので、金属のブラケットよりも目立ちません。 素材はセラミックやプラスチィクを利用します。
- 裏側(下側)矯正
- 歯の裏側に矯正装置を付けますので、普段の生活をしていて矯正治療をしていることを気づかれることはありません。
よく、「歯を抜かなければ矯正治療は出来ないですか?」と患者様から聞かれることがあります。確かに歯を抜かずに矯正したいですよね。歯の大切さを一番理解している私たちも同じ意見です。
しかし、矯正治療に関しましては、「歯を抜かない」という選択肢は必ずしも良い結果が生まれるとは限りません。とくに大人の治療(成人矯正)においてです。
その理由をお伝えします。
お子さんの矯正治療に関しては、「成長力」を利用し、あごの大きさをコントロールすることで、歯を抜かずに矯正治療ができるケースが存在します。
しかし、大人の場合はあごの成長が既に止まっているので、あごの大きさをコントロールすることはできません。
簡単な例で説明しますと、歯並びが悪い状態とは、3人掛けの椅子に4人が座ろうとしている状態です。
お子さんの場合は、椅子を大きく作り替えて4人座れるようにすることが可能です。
しかし、大人の場合は残念ながら椅子を作りかえることはできません。
椅子である「あご」の成長がとまってしまっていることが原因です。ですので、綺麗に歯を並べるためには、抜歯が必要になることがあります。
もし、抜歯しなければならないケースで抜歯を行わない場合はどうなると思いますか?
さっきの例えばなしでお話ししますと、3人掛けの椅子に「ムリムリ」4人が座ることになりますので、綺麗に座ることができません。つまり、歯並びも同じで、綺麗に並べることはできませんし(出っ歯になる可能性があります)、必ずどこかに無理が生じてしまいます。
しかし、必ず抜歯をしなくてはならないということではありません。治療前の検査で歯やあごの大きさなどを検討したうえで抜歯をするかどうかを決めますので、ケースによっては抜歯をしなくとも問題ない場合もあります。
アメリカでは、歯並びの悪い子供を幼少期のうちに矯正治療してあげるのは親の責任だと考えられています。それだけ、その後の人生におけるデメリットが十分に理解されているのです。
社会に対して、女性の立場から情報発信をしているスージー・ウェルチ氏は次のような言葉を残しています。
「あなた自身の決定が、10分後、10か月後、10年後にどうなっているか想像してみなさい。(By Suzy Welch)」
歯並びの悪いお子さんを連れて来院されるお母さんを見ていると、矯正治療は親が子供にしてあげられる最高のプレゼントだと感じることがあります。子供の将来を見据え、10年後に「ありがとう」といってもらえる選択をしてあげることが子供の人生を豊かにするにつながります。
歯並びの悪さは成長により自然に改善することもありますが、それは非常に稀なことです。永久歯の前歯が生えて歯並びが気になるようならば、矯正治療をするしないは別として、早めの相談に来ていただくことをお勧めいたします。

- 相談
- お悩みやご希望をお聞きします。

- 精密検査〜カウンセリング
- 精密検査の結果をもとに、矯正治療全般に関して詳しくご説明をいたします。
少しでも疑問点がございましたら、再度ご説明し納得いただいたうえで、治療を開始するかどうかのお返事をいただきます。
※もちろん、この段階で治療を受けないという選択をしていただいても全く構いません。

- 治療開始
- 歯に装置をつけ、歯に力を加え始めます。

- 通院
- 矯正治療のために毎月1回来院して頂きます。

- 治療終了
- 矯正装置を外します。但し、そのまま外しただけですと「後戻り」という現象を起こすため、保定装置(取り外し可能な装置)を装着して頂きます。
- ※保定装置は症例にもよりますが、1〜3年主治医の指示に従って使用して頂きます。
使用しないと後戻り(歯並びが悪い状態に戻ること)を起こし、再度矯正をする必要が出てきます。

- メインテナンス
- 保定装置の使用を確認後、当院のメインテナンスを定期的に受診して頂き、保定装置を終了する時期まで、経過を観察していきます。
- 矯正治療を途中でやめるとどうなるの?
- 場合によっては治療前よりも歯並びが悪くなることもあります。
矯正治療では抜歯することもあります。この場合、途中で治療をやめてしまう場合、歯と歯の間に隙間ができたままになりますので、見た目はもちろんの事、歯が倒れこんでしまい、治療前よりも歯並びや噛み合せが悪くなってしまう可能性があります。
「治療をやると決めたら、最後までやりきること」が矯正治療をするうえでは大切です。また、転勤や引っ越しで通院できなくなってしまう場合も考えられます。
その場合は必ず担当医に相談をするようにして下さい。転居先の矯正医をご紹介し、円滑に治療が引き継がれるように致します。 - 治療期間・通院頻度はどのくらいですか?
- 矯正装置を付け、歯を動かしていく期間では月に1度来院していただき、ワイヤーの調整・交換を行います。大人の場合はこの期間が1〜3年(個人差があります)ほど続きます。
この期間が終了しましたら、矯正装置をはずし、動かした歯を安定させる為(後戻り防止)の期間に移行します。ここでは保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を使い、3〜6カ月に1回の割合で来院していただき経過観察を行います。一般的にこの装置は、矯正装置を付けていた期間と同程度の期間装着していただくことになります。
矯正装置を外した直後は、1日中装着していただくことになりますが、その後、歯科医師の指示に従い、少しずつ装着期間を短くしていくことになります。 - せっかく矯正したのに、以前のような歯並びに戻ることはあるのですか?
はい、ございます。
歯を動かす期間が終了した後は、「後戻りを防止」するためにリテーナーという装置を装着していただくことになります。
矯正装置を外した直後は、まだ歯が不安定な状態に置かれているので、そのままにしていると、歯はもとの位置に戻ろうとします。それを防ぐための装置だとお考えください。この装置(リテーナー)は患者さまが自由に脱着可能ですので、御自身の判断で装着を止めることはしないでください。後戻りしてしまう可能性があります。- 矯正治療中は痛みがありますか?
- 矯正治療は、痛みを伴うことが通常です。痛みには、2種類あります。
1つ目は、歯が移動する際に炎症反応が起こり、歯が痛くなると考えられています。具体的には、上下の歯を当てると痛い、強く噛むと痛い、食いしばると痛いという感じが2日〜10日間程度続きますが、普通は3日ぐらいで痛みが消失します。また、ワイヤーを交換し、歯を動かす力が強くなると再び痛みを感じるようになります。この痛みは、矯正装置が進歩発展し、歯に加わる力が弱くなったため、従来の矯正治療と比較すると軽くなりました。中には全く痛みを感じない人もいますし、非常に痛がる方もいます。個人差が大きいので、3日〜10日間程度と説明しています。
2つ目は、装置が唇や、頬の内側の粘膜に当たり痛みを感じることがあります。
この場合は口内炎ができたり、粘膜に傷が付き出血したりすることもあります。
応急処置として、装置が当たる部分にワックスという粘土のようなもので、装置を覆い、装置が粘膜に当たるのを防ぐ方法があります。また、装置を削ったり、ワイヤーにカバーをしたりすることで対応していきます。 - 治療中、虫歯や歯周病になりやすくなると聞いたのですが・・・
- これは、矯正装置の隙間に食べカスが残りやすくなるためです。
これを防止するには食後のしっかりしたブラッシングが大切になります。
矯正治療中専門の歯ブラシもあります。歯科医院では装置を付ける前にしっかり歯磨き指導を行いますのでご安心ください。
そもそも歯磨きは矯正治療が終了した後も一生継続していくものです。
丁寧に磨く習慣をこの機会に身につけておくことで、その後の虫歯・歯周病予防にもなりますので、頑張りましょう!